「わが愛する者よ。私はあなたをファラオの戦車の間にいる雌馬になぞらえよう。」 雅歌 1章9節

今日から「雅歌」を読みます。
本書は、見方によっては聖書中でもっとも不思議な書かもしれません。
ここには人間の男女の愛の賛歌が歌われます。
神様の名前なども登場しません。
著者はソロモン王だと言われています。
雅歌と呼ばれる書名ですが、ヘブル語の聖書では「歌の中の歌」と呼ばれています。
愛の賛歌を交わす歌、歌の中の歌であると考えると、登場する花婿と花嫁は、神と信仰者の関係を比喩的に示しているのだろうと想像することができます。
すると神が信仰者を愛して、ほめることばを掛けて、愛を交わしているのだと読むことができます。
小さな存在で欠けばかりの人を、神はすばらしい存在だと見てくださるのです。

ここでは花婿である王様が、迎える花嫁を雌馬に例えています。
ソロモンは、戦車を引かせるために特別な馬をエジプトから輸入したと、言われます。
力があり、美しく、他にはいない特別な馬なのです。
花婿は迎える花嫁を、誰よりも美しく価値のある存在として見ているのです。
6節では、その花嫁が自分は、畑仕事で日に焼けて色が黒いのですと、自分は美しくないと告白をしています。
それに対して、花婿は最高に美しい女性、花嫁だとことばを返すのです。

神、主が、私たちを特別な存在として見ていてくださり、美しく価値があるのだと、言ってくださるのだと思います。
私たちは、自分で自分の評価を決めてしまうのではなく、神様がどのように見てくださり、ことばを掛けてくださっているのかを忘れないようにしたい。
愛の神は真実の神ですから。

シャローム