「私は苦しむ者貧しい者です。神よ私のところに急いでください。あなたは私の助け私を救い出す方。主よ遅れないでください。」詩篇 70篇5節

70篇は、主の救いを祈り、主を恋慕う詩篇であり「詩」として美しい形をとって歌われています。
救い出してくださいと、声を上げた70篇は、最後の5節でその声をまとめて強く表します。
それもとても綺麗な詩の形をとって歌うのです。

ここは、言葉を言い替えて、同じ意味を強く表します。
「苦しむ者」と「貧しい者」は明確な違いがあるのではなく、言葉を変えながら繰り返して強調するのです。
そして「苦しむ者」には次の「私を助け」が呼応しています。
「貧しい者」には「私を救い出す」が呼応しているのです。
そうして、二つの表現で神様からの答えを強調するのです。

最後の「遅れないで」は「急いで」という言葉の反対の表現を用いながら、主の助けが早く来るようにとの祈りを強調します。

さらに「助け」「救い出す」方のことを歌う時に「急いで」と「遅れないで」という、反対の表現を用いて強調した言葉で挟み込んでいます。
こうして、詩人を助けてくださる主のことを強く求めるのです。

すべての表現が、二つづつセットになり、その意味を強調するとともに、助け救い出してという欲しいという言葉を真ん中に置くことで、詩の山場として強く訴えるのです。
ごく普通の言葉を用いながら、とても美しい詩篇となり、主への信頼と期待が強く出ている詩篇です。
とても美しい。

シャローム