「イエス・キリストの黙示。神はすぐに起こるべきことをしもべたちに示すため、これをキリストに与えられた。そしてキリストは、御使いを遣わして、これをしもべヨハネに告げられた。」 ヨハネの黙示録 1章1節
使徒ヨハネに、主なる神様が語られた預言のことばが記されている黙示録です。
この世界が終わりの時を迎える「終末」の日に起きることを記します。
迫害に遭っている中で、ヨハネに主が特別に語りかけ、また、幻を見せてくださることで教えられた内容が記されています。
本来ならば私たち人が、決して知ることができない終わりの日に起きることを記します。
「終わりの日」と言っても、現在の私たちの生活でいうところの24時間の1日ということではなく、この地上が滅ぶ日のことと、そこに直結して起きる様々なことを示します。
神様に逆らい、自分こそが神だと振る舞うような存在が現れたり、主イエスを信じるキリスト者が、さらに迫害に遭うことなどが記されています。
この終末のことは、旧約聖書のダニエル書2章28節には、既に語られ、示されていることです。
イスラエルの神を信じる人は、終末が必ず訪れること、それを避けることはできないということを知っていたのです。
そのようなことがあって、この時、迫害の中にあるキリスト者たちを励ます意味もあって、この黙示録が語られたのです。
天と地が滅びることを示されていますが、絶望ではなく、新しい天と地への希望と、永遠のいのちをもって、主イエスと生きる世界に希望を持つ、そんな黙示録なのです。
今日、私が心に留まったのは、最初の1章1節に「すぐに起こるべきこと」と、示されることです。
ダニエル書の時代からは、遥かに長い時間が経ったと言えます。
ヨハネが知らされてからも、2千年が経ちました。
しかし、私たちは、主がすぐに起こると、言われたことを、軽く考えないで、今夜にでも週末の時が迫るのだと、緊張感と主の恵みへの期待をもって、この「ヨハネの黙示録」を読み、しっかりと受け止めたいと、思います。
これは「すぐに起こる」のです。
シャローム