「流血でシオンを、不正でエルサレムを建てている。」ミカ書 3章10節
3章も、イスラエルの人々がどれほど酷い罪を行っているかを指摘する神の語りかけです。
おもに指導者たち、偽の預言者たちの罪が指摘されます。
神の律法を知っていて、守らなければならない人たちが、罪を行っている現実があります。
彼らは、動物から肉をはぎ取るように人々から奪うのです。
そこには罪悪感はなく、むしろエルサレムに住む自分たちはさばかれることはないと誇るのです。
ここ10節では、シオンとエルサレムと二つの言葉が使われていますが、言い換えて強調しているのです。
ただの国の中心地であるエルサレムという町ではなく、神殿もあり信仰の中心地であることを誇っています。
しかし、その大切なはずのシオンを彼らは不法な重税や過酷な労働を貧しい人々に課して、指導者と偽預言者が豊かになって、町を繁栄させているのです。
流血は、主の前に流された人々の苦しみを現します。
神様のことも利用して罪を重ねて自分たちばかり豊かになった上で、さばかれることもないと口にする人の罪を神ご自身がここで告発しているのです。
神殿を、教会を、生活をどのようにして、何を用いて建てていくのかを主はいつも見ておられるのです。
主の語り掛けを聞くことができる者として、主の前に家を、教会を建て上げていきたい。
シャローム