「主に贖われた者たちは帰って来る。 彼らは喜びながらシオンに入り、 その頭にはとこしえの喜びを頂く。 楽しみと喜びがついて来て、 悲しみと嘆きは逃げ去る。」イザヤ書 35章10節

35章は神の民の救いとシオンの回復の預言です。
主のさばきは全世界に及び、そのさばきは徹底的におこなわれます。
しかし、主はあわれみ深いのです。神の民には残された者がいて、やがて救われるのです。
その時、シオンもまた回復されます。

帰って来るとは、さばきの結果として、敵国に捕囚の民として連れて行かれた遠い地から帰って来ることが示されています。
しかしそれは、地理的な意味において故郷に帰って来ることだけを示すのではありません。
むしろ大切なことは、霊的な意味において帰って来ることです。
苦しみ、困難の中から救い出された者は、神を賛美するために神の前に帰って来るのです。

シオンの地は、未だ元どおりにはなっていなくても、霊的に意味においては回復したのです。
その場所へ、救われた者は喜びながら入ります。

そのあt間には喜びを頂くとは、王が王冠を頂き、その権威を示すように、神への賛美を永遠に失われることのない喜びとして高く上げるのです。
もはや、以前のように富や名声を求める人ではなく、神を賛美する人として証しする者になっているのです。
その人の生活には、楽しみと喜びがついてきます。
捕囚から帰ったばかりでは、貧しく困難も多いはずですが、それでも楽しみ喜びがその人から離れることはないのです。
そして、悲しみや嘆きは、その人から逃げ去ります。

何故ならば、救われて回復してシオンに住み、賛美する人は、いつも主がともにいることを知っている人だからです。
救いと回復は、主の目に悪を重ねる人から、主の前で賛美を重ねて生きる人に変わることです。

賛美して今日を始める時、楽しみ喜びがあなたを追いかけるでしょう。
シャローム