「ナボテはアハブに言った。「私の先祖のゆずりの地をあなたに譲るなど、主にかけてあり得ないことです。」 列王記 第一 21章3節
ナボテという人物は王であるアハブからの申し出を断ります。
その申し出とは、ナボテの所有するぶどう畑を譲って欲しい、代わりにもっと良い土地を与えるので取り替えて欲しいとの申し出でしたが、ナボテははっきりと断ります。
ナボテは、欲深くて土地を手放さなかったのではありません。
アハブ王の方が欲深い人だったのです。
自分に都合の良い場所にあるナボテの土地が欲しかったのです。
ナボテは「先祖のゆずりの地」と答えています。
それは父、祖父、先祖から譲られたということでは終わりません。
約束の地カナンに入った時に、主が相続地として、譲った土地です。
ですからナボテは、主からの相続地を先祖が大切にしたのと同じ心で大切に受け取っているのです。
他の土地が、良い土地、価値の高い土地だからと、取り替えたりはしないのです。
主からの恵であるゆずりの地が、ナボテにとって最高に価値があり、意味がある土地です。
ですからナボテは続く言葉で「主にかけてあり得ない」と答えるのです。
主のことばを一番にし、主の恵みを感謝して受け取っているからです。
私たちも主からゆずり与えられた恵みを大切にして毎日を過ごしたいものです。
シャローム