「しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残している。これらの者はみな、バアルに膝をかがめず、バアルに口づけしなかった者たちである。」」 列王記 第一 19章18節

18章でバアルの預言者たちとの対決に勝利し、主だけが真の神であることを証しをしたエリヤでした。
しかし、何故かアハブの妻であるイゼベルの脅迫におびえて、逃げ出すのです。
逃亡の旅というよりは、弱り果てて横になっていることしかできなくなったエリヤを主は御使いを送り、焼いたパン菓子と水を与えてエリヤを励まして、神の山ホレブまで送るのです。

そしてそこで、主は細い声で語りかけ、エリヤを慰め励まして、これから後に起きる希望について教えてくださるのです。
至れり尽くせりとは、まさにこの時のことでしょう。

主は、主を信じて立ち上がるのは自分一人だけだと呟くエリヤに、希望を与えます。
エリヤに続く信仰者と預言者はいるのです。
その人たちは、主が「残して」くださった者たちです。

自分一人の力で信仰を守り通し、使命を果たすのではないのです。
主が信仰を与えて、最後まで守り、使命に生きることができるように導いてくださるのです。
私の中にたとえわずかでも信仰の炎が点いているならば、それは主が、困難や悲しみの中でも残るように守ってくださったものです。
私たちは、主のあわれみと助けを信じていくのです。
そうすれば倒れ果ててしまうことは決してないのです。

シャローム