「すると、イエスは両親に言われた。「どうしてわたしを捜されたのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当然であることを、ご存じなかったのですか。」 ルカの福音書 2章49節

救い主であるイエス様が誕生した時のことを教えてくれる2章です。大切な場面を丁寧に教えてくれるのはルカだけです。
そして八日目の割礼の出来事を記すと、続けて、両親とエルサレムに宮上りをした時の様子を記します。
その都上りの帰り道にイエス様が迷子になったのです。
ヨセフとマリアは、道を戻りながらイエス様を探す様子を丁寧に記します。

迷子となったと心配した両親が、どうしてこんなことをしたのかと問い掛けた時に、イエス様が答えたのが49節です。
「父の家にいるのは当然である」と答えます。
この答えに驚き、教えられました。

御子であるイエス様は、父なる神様がおられる天の御国から離れて、地上に来られたのです。
しかし、天の父と地上のイエス様は、離れているはずですが一体なのです。
父と子なのですが、切り離されることもなく、混ざってしまうこともない唯一の神である父と子です。
ですから、地上の生活の中において、大切な祭りの時に、父の家であるエルサレムの神殿にイエス様がいるのは、当然のことなのです。
いえ、父といることを優先させて大切にされていることを明かされることをヨセフとマリアだけではなく、周りの人々にも、父とともにいることの大切さと喜びを伝えているのです。
それはやがて御子を信じる人が起こされてきた時に、イエス様とともに生きる喜びは父ととも一緒にいる喜びへと広がる模範になっています。

また、私たちは今、神殿ではなく教会で、イエス様とともに生きることを大切に、当然のこととしていきたい。

シャローム