「彼の住む家はその広間のうしろの庭にあり、同じ造りであった。ソロモンは、彼が妻としたファラオの娘のためにも、この広間と同じような家を建てた。」 列王記 第一 7章8節

美しい装飾が施されたソロモンの宮殿が建てられていく様子が記される7章です。
宮殿に続いて、神の宮で用いる数々の用具も、大切な青銅と金で、美しく仕上げられて収められていくことが説明されています。
青銅の重さは測ることができないほどの量であったことも記されます。
また、この時のために父ダビデ王が用意したものがあったことも、もう一度記されます。
この建設が、神のご計画のもとで進められてきたことを示しています。

その記述の中でただ1点、ここに記される「ファラオの娘のために」という記述が気になりました。
ソロモンの妻となっていたエジプトの王ファラオの娘の家が建てられていることを記しています。
ごく普通のことのようですが、ソロモンの治世の初めの頃から、エジプトと深い関係が結ばれていたことを示します。
それは王宮、神の宮の記述とともに記されていることから、ソロモンとファラオの娘との関係が深いことを知ることができます。

それはソロモンがエジプトの異教の神々を崇めるファラオの娘の影響を受けていることを指し示します。
危険なのです。

国と国の国交を持つことと、その娘を宮殿と宮に近づかせることは別なのです。
ソロモンの生活、礼拝生活の近くにフォラオの娘の影響があることが、この後のイスラエルの国の信仰に良くない影響を与えます。

豪華で立派な物を作ったり、活動する時には、信仰の本質が失われることがないように、特に注意する必要があります。
この先に起きるソロモン王国の分裂は、実はこのようなことから始まっているのです。

神を一番に愛して、他のことに心を惑わされないように、生活の中から気をつけたい。

シャローム