「彼らはサウルとその息子ヨナタンの骨を、ベニヤミンの地のツェラにあるサウルの父キシュの墓に葬り、すべて王が命じたとおりにした。その後、神はこの国の祈りに心を動かされた。」 サムエル記 第二 21章14節

ダビデの治世の時代に3年もの長い期間い渡り飢饉がありました。
それには原因がありました。サウルがかつて、ギブオン人に対して残虐な行為をしてギブオン人を根絶やしにしようとした過去の罪が原因でした。
そこで彼らは、生き残っているサウルのかぞくを打たせて欲しいと願いでます。
ダビデは、彼らにサウルの子らを渡すのかどうかと、苦しみます。
ギブオン人の要求は、無茶苦茶なものではないのです。
彼らには、律法に照らしてさばくことができるのです。ダビデ王の許可があればできるのです。
彼らはサウルの関係者を殺します。
その時、サウルの側女アヤの娘リツパは、一人でその亡骸を鳥などから守ったのです。そしてその行為はダビデに知らされ、主もまた、知ることとなるのです。

その後、その亡骸は丁寧に葬られます。
ダビデがそのように決定したのです。それは正しいことでした。
そして、人々は祈りの声を上げ、神は祈りの声に心を動かされるのです。

過去のことで、いつまでも血で血を洗うような行為が繰り返されてはいけないのです。
彼らの祈りは、悲しみが慰められること、この地と一族の間に平安が与えられることです。
それを祈る人が現れているのです。
神は、それを喜んで受け入れてくださいます。

復讐では、主の心を動かすことはできません。
赦しと平和を望む人の祈りが主の心を動かして、主のあわれみを引き出していくのです。
その先には祝福と繁栄があります。必ず。

私は復讐の声を上げたくない。
私は、主の心を動かす祈りを捧げたい。あわれみを求めて祈ります。

シャローム