「またイエスは言われた。「あなたがたは、自分たちの言い伝えを保つために、見事に神の戒めをないがしろにしています。」 マルコの福音書 7章9節
律法学者たちは、イエス様の弟子たちが、手をきよめないで食事をすると非難しました。
それに対してイエス様が答えられたのがこのことでした。
彼らは、自分たちが律法を忠実に守っている良い信仰者であり、神の国に入ることができるきよい者であると、自分を誇るのです。
いえ、自分を誇るために細かな律法を守ることに熱心であり、そうではない人たちを非難して、満足しているのです。
しかし、イエス様は指摘されます。
あなた方は、自分たちが決めて自分たちが守りたいことを守っているだけである。
しかもそのために、神の戒めをないがしろにしているとの指摘です。
それも「見事に〜ないがしろにしています」との厳しいことばです。
なぜ、主は私たちに戒めを与えて、守るように命じたのでしょう。
神を愛し、神に愛されて、私たちが健やかに生きるためです。
しかし、神を忘れ、神の戒めを捨てて自分たちの作った律法を守って、得意になっているのでは意味がありません。
神への愛を忘れ、神から離れたところで事細かな戒めを、何百、何千と守っても意味がありません。
しかもその戒めは、隣人を生かし、喜びのある生活へと導くこともないのです。
ただ、律法学者たち自身が満足して、他人に誇るばかりです。
見事なまでの形ばかりの信仰です。
私たちは、主の律法を完全に守れない欠けがることを自覚して、その上でなお、主イエスのあわれみを求める者になりましょう。
シャローム