「人からただでもらったパンを食べることもしませんでした。むしろ、あなたがたのだれにも負担をかけないように、夜昼、労し苦しみながら働きました。」テサロニケ人への手紙 第2 3章8節

テサロニケの人々に手紙の最後で語るのは、良い働きをしなさいということです。13節。
この場合の働きには、二つの意味があります。
一つには、仕事、労働をして日々の糧を得るようにと言うことです。
主イエスの再臨の日が近いから、すべては終わる。だから、もう今は、一生懸命に働くのは無駄だと言って、怠惰な生活をする人たちがいたのです。
ですから、そうはならないように警告するのです。

そして熱心に誠実に毎日働くことを示して模範となるように、パウロたちは滞在中も自分たちの糧を得るために仕事をしたのです。
教会に負担を掛けることを避けたのです。それが「ただでもらったパンを食べることをしませんでした」ということです。
もちろん、各地を巡回する宣教し、教師であるパウロたちを支えるのは教会が当然するべきことでしたが、それを避けたのです。
それほど、仕事もしない怠惰な生活をする人たちが教会にいたので、警告し、良い模範をしめしたのです。

そしてもう一つの良い働きをすることをパウロは勧めます。
明日、いえ今夜にでも主イエスが再臨されるとしても、イエス様の福音を伝えることを止めることはないのです。
いつも、今も、福音を熱心に「労し苦しみながら」伝えることを大切にするのです。それが良い働きです。
それが良い一日になるのです。
福音を伝える時には、幸いなことばかりではなく、労し苦しむことが伴うのです。
でも、それを実践しているパウロがいました。今、私たちも、私たちの良い働きをしましょう。
夜昼、するべきこと、ふさわしい働きが、一人ひとりにあります。

シャローム