「彼は、以前はあなたにとって役に立たない者でしたが、今は、あなたにとっても私にとっても役に立つ者となっています。」ピレモンへの手紙 11節

短い手紙、ピレモンへの手紙を読みます。
ピレモンは、パウロが福音を語り、それによって信じてキリスト者となった人です。
彼は裕福であり、しもべと奴隷を所有していました。
この手紙は、ピレモンの奴隷であったオネシモに関して、パウロからピレモンへ語る内容となっています。
そしてそれは、罪の奴隷であった私たちがキリスト・イエスを信じて神様の子どもとされたとは、どういうことなのかを、ピレモンとオネシモの関係に重ねて教えてくれます。

オネシモは、主人であるピレモンの元から逃げ出した逃亡奴隷であったようです。
そして逃亡の際には、主人ピレモンの財産の中から盗みを働いたか、損害を与えてしまったのです。
それが18節に記される内容です。
パウロは、それを肩代わりすると申し出ています。
パウロの愛の実践です。

そして大切なことはオネシモが「役立つ者」であるとのパウロの言葉です。
優秀だ有能なオネシモだというのではありません。
神様の前に価値のある人だということ。それはピレモンも同じだというのです。
人との比較、誰かにとって役立つ人だということではなく、神の目で見た時に価値のある人となっているオネシモを、ピレモンに心から受け入れて欲しいとパウロは願っているのです。
逃亡していた奴隷オネシモを、本来の主人としてピレモンが所有する奴隷として取り返して役に立つというのではなく。
神様に前に二人が並んで立ち、価値のある者として受け入れ互いに交流を持ち、主のために仕えて欲しいと、パウロは願っているのです。

私たちもまた、一人ひとり賜物や経験は違いますが、それによって優秀だから役立つ、価値があるのではなく、イエス様を信じたことにより、価値ある人へと造り替えられた私なのだということを覚えておきたい。
だからこそ、その価値を主イエス様前に発揮していきたいのです。自主的にです。

シャローム