「アブサロムは二年間エルサレムに住んでいたが、王の顔を見ることはなかった。」 サムエル記 第二 14章28節
14章には平安がありません。
妹の復讐のためにアムノンを殺したアブサロムは、ダビデ王に追放されて、逃れ隠れるように住んでいました。
それをエルサレムに戻れるようにヨアブが、一人のやもめを使って、ダビデ王に働き掛けます。
ダビデは、ヨアブの企みを知った上で、アブサロムを戻しますが、それから2年間もダビデはアブサロムに会うことがありません。
また、ヨアブもエルサレムでアブサロムと会うことをしません。
焦ったアブサロムは、ヨアブを強引な手を使って会えるようにした上で、ダビデ王とも会います。
しかし、これら一連の行動は,この後も良い方向へは進まないのです。
それは14章に登場する人が、すべて自分の考えだけで行動しているからです。
誰も、主に祈りません。
誰も、主の愛によって相手を赦していません。
ですから、みんな平安がありません。
自分の考えだけで、和解しようとしても、それは難しいのです。
主の前に進み出て,主に祈りつつ,主の愛とあわれみを求めて、その上で赦していくのです。
ここにはそれがありません。ダビデも,主に在ってアブサロムを赦していないのです。
その先に2人に平安はありません。
残念です。
主に在る赦しということを、私たちは自分のものにできるように、聖霊様に助け導いていただきましょう。
シャローム