「私の神が御使いを送り、獅子の口をふさいでくださったので、獅子は私に何の危害も加えませんでした。それは、神の前に私が潔白であることが認められたからです。王よ、あなたに対しても、私は何も悪いことはしていません。」ダニエル書 6章22節
ダニエルが謀略によって、王の禁令を破った罪で獅子の穴に投げ込まれるという事件の顛末です。
獅子の穴の中でダニエルは一晩中守られました。
王は自分が、ダニエル以外の太守、大臣たちの言葉に乗ってしまい禁令を制定し、ダニエルを投げ込んだことを悔やんでいました。
そこで眠ることもなく朝を迎えて、私子の穴にダニエルの安否を確認したところ、ダニエルは生きていて、22節のように答えたのです。
21節では、まず最初に王に対して敬意を払い、それからこの22節の言葉です。
ダニエルは大きく3つのことを王に告げました。
守られたこと。
それは神が守ってくださったこと。
ダニエルが祈願したことは、王に対する謀反でもなければ、悪いことをしていないと、伝えます。禁令を破っていないと言いたいのです。
ただ、自分の正しさを最初に弁明するのではなく、王に敬意を払い、その上で、神への信仰と信頼を明らかにします。
そして、自分が正しく行動したことを訴えるのです。
獅子の口から守られている以上、ダニエルの主張が正しいことは王にも理解できます。
同時に他の太守たちの企みにも気がついたことでしょう。
神への信仰と、上に立つ者へ正しく、賢く接する方法、自分の仕事の進め方を教えられるか所です。
なによりも神を一番にすることを変えることなく、置かれた場所で正しい行動を取りたいものです。
その時、起きる問題には主が助けを与えてくださると信じることから、正しい行動が決まると教えられます。
その上で、最後まで冷静で謙遜に行動できるダニエルにさらに学びたい。
シャローム