「バルサム樹の茂みの上で行進の音が聞こえたら、そのとき、あなたは攻め上れ。そのとき主はすでに、ペリシテ人の陣営を討つために、あなたより先に出ているからだ。」」 サムエル記 第二 5章24節

ダビデの治世の始まりの時を記す5章です。
国内の騒ぎを治めたダビデを狙ってペリシテ人の攻撃が続きます。
ダビデは、ペリシテ人と戦いますが、その時、主に祈って戦いを始め、戦いを進めます。

最初の戦いに勝利した時には、主が破られたと、主へ栄光を帰し、賛美の声を上げます。
続いて、再びペリシテ人が攻撃をしてきた時には、主が「上っていくな」との命令を守ります。
ダビデの戦う力、戦士の数、経験からすれば、勝利は確実なように思いますが。
ダビデは、主に伺い、主のことばに従います。

そして主は、次に機会を示して攻め上れと命じる時にはここにあるように語りかけます。
「あなたより先に出ているからだ」
この戦いがダビデの私利私欲のためではなく、主のさばきがおこなわれる戦いなのです。

勝利だけを望んで、戦いに出て行くのではなく、待つこと留まることも時には必要です。
それは実際に戦いをすることがない私たちにも通じることです。
主のことばを一番にするのです。
勝利、成功を求めるのではなく、常に主のことばを求める姿勢が大切です。
主はいつもあなたとともにいてくださる。ともに進み、勝利、解決をしてくださる。

シャローム