「彼は富むこともなく、自分の財産も長く持たず、それがもたらす収益は地に広がらない。」ヨブ記 15章29節
友人のエリファズは、ヨブの言葉に苛立っています。
そして、ヨブが知っていることは自分の知っているのだと声を上げます。
さらに、神に対する信仰と正しさは、ヨブよりも自分の方が優っていると考えています。
ですから、ヨブに対して、エリファズは自分の知識を誇ります。
エリファズがヨブよりも自分の方が正しく優れていると考えるのはヨブが家族を打たれて失い、財産も健康も失っているからです。
最初は、ヨブを見舞い、慰めるために来たエリファズでした。
しかし、全てを失っているヨブを見て、ヨブに罪があるからだという結論に至っているのです。
ですから、ヨブを慰める言葉はなく、導こうとする心も見えません。
ここでエリファズが指摘する「富むこともなく、財産も長く持たず、〜収益は広がらない」とは、今のヨブの置かれている状況を指しています。
その通りの状況にヨブはいます。
けれども、それはヨブの罪の結果ではありません。
それでも、なお、神様の御手の中にヨブがあることを、エリファズは知らないのです。
気がつくことができません。
苛立ちと自分の知識を誇る心が、エリファズに、神様の御心を求めることを失わせています。
そのような心では、御心のほんのわずかな一端でも知ることはできません。
このような場面に出会ったならば、さばくより、ヨブと共に神様の御心と慰めを一緒に祈り求める信仰者になりたい、そして、信仰の友人になっていきたい。
この地上では、全てを失っても私たちが主イエス・キリストを信じているならば、私たちは豊かな者なのです。
シャローム
