「斧が鈍くなったときは、 刃を研がないならば、 もっと力がいる。 しかし、知恵は人を成功させるのに益になる。」伝道者の書 10章10節

刃を研がないならばとは、必要な準備を怠ることを示しています。
仕事をする前に準備をしないと、無駄な労力と時間を掛けなければならなくなるのです。
刃の研がれていない斧を手にして仕事に向うならば、斧はその役目を果たすことができなくて、仕事が上手く進まないことを指します。
もっと言えば、仕事ができなくなってしまうのです。

10章1節では不名誉なことが起きることを示唆します。
5〜7節は、君主たちが正しい治政を行なわないと、革命が起きて、立場が逆転することを教えます。
このように私たちの生きる世界では準備を怠ったり、なすべきことをちゃんと行なわないと、良くない結果を自分の身に招くことになると教えるのです。

しかしここで教えるのは、仕事のための準備だけではありません。
人生の準備です。
私たちは、自分で計画を持ってこのの世界に生まれて来たのではありません。
自分の力で、この命を手にしたのでもありません。

神がご計画を持って私を造り、私に命を与えてくれました。
私たちは生まれた後で、日々の営みの中で、この主と出会い、主を信じて、主のことばに従う人生へと変わらなければ、いつまでも準備不足の人生を生きることになります。
主を信じることは、神の知恵を偉大さを知り、神を恐れることを知ることでもあります。
神を信じた人は、人生を最終的な成功へと導いていただけるのです。
斧を研ぐとは、木を切る時のことだけを言っている訳ではなく、人生の生き方を示す象徴的な準備のことです。
神を信じた人は、刃を研ぐ方法を知り、研ぐべき時を知ることができます。
そして斧をふるうべき仕事とその時と知るのです。

今日、手にしている斧は神の知恵に信頼して研がれていますか。
シャローム