「彼らはその骨を取って、ヤベシュにあるタマリスクの木の下に葬り、七日間、断食した。」サムエル記 第一 31章13節

サムエル記第一の最後のことばです。そして、サウル王の最後を記します。
サウル王の死を悼み、喪の期間を過ごして断食をしたのは、ヤベシュ・ギルアデの住民です。
彼らは、奮い立ってサウル王の死体を城壁にさらされているのを取り下ろして葬ったのです。
イスラエルに勝利して力を誇示しているペリシテ人に対して、勇士として行動したと、12節は記します。
ヤベシュ・ギルアデの住民は、かつてサウル王に助けられたことがあるので、恩義を感じ、サウル王の葬りを願ったのです。

ヤベシュ・ギルアデの人々の行動は尊く、大切な行動です。
しかしそれでも、このサウル王の最後の時に、主に関して何も記されていないことが、とても残念です。
敗戦が濃くなり、最後の時を覚悟した時に、サウル王は自ら死を選びました。4節です。
しかし、その前に、いやもっと前に、何故サウル王は主に祈らないのでしょうか。
祈るべきです。
祈り求めるべきです。
敗戦が確定的であったとしても、主の助けと平安を求めるべきなのです。
いや、批判的な表現はよくないですね。主の助けを、どんな時でも祈り求めたいと思います。
主は、共にいてくださり、あわれみ深い方なのですから。

あらためて祈りの大切さを覚えた朝です。

シャローム