「あなたが主の御声に聞き従わず、主の燃える御怒りをもってアマレクを罰しなかったからだ。それゆえ、主は今日、このことをあなたにされたのだ。」サムエル記 第一 28章18節
サウルはペリシテ人との戦いを前にして恐れました。ペリシテ人が強く、自分たちが勝てないと感じたからです。
そしてサウルは、してはいけないことをおこないます。
霊媒によって占う女にサムエルを呼び出してもらって、ペリシテ人との戦いに助言を求めたのです。
主はイスラエルから偶像を聖別し、霊媒師、口寄せをする者、占いをする者たちを追い出すように命じていました。
主に祈り求める以外には、占いや亡くなった人に尋ねることを徹底的に排除したのが、主を信じるイスラエルなのです。
もちろん、本当に霊媒師が過去の人を呼び出すことができるとは思いませんが、その方法を取って、助言を求めることは間違っています。
しかし、サウルはそれをしました。
亡くなった祭司のサムエルに尋ねようとしたのです。
呼び出されたサムエル(と、思える人)は、主に聞くべきであって、自分に答えることはできないと教えます。
サウルがこの日まで、自分の罪を心から食い改めて、主に真摯に心から祈り求めなかったことが間違いであり、その結果としてペリシテ人に敗北することになるのです。
いつも主の御声に聞き従わない人が、自分勝手に主に祈ったとしても、主は答えてくださらないでしょう。
しかし、主の御声をいつも聞こうとする人には、主の助けは常にその人の近くにあるのです。
主は、主を愛して従う人を見捨てないのです。
サウルは主に見捨てられたのではなく、サウルが主を捨ててしまったので、主の声を聞くことができなかったのです。
シャローム