「ダビデは、一緒にいた六百人の者を連れて、ガテの王マオクの子アキシュのところへ渡って行った。」サムエル記 第一 27章2節
ダビデはサウル王から逃れるために、イスラエルと敵対するペリシテ人の地に住むのです。
そこを治めるアキシュには、ダビデがイスラエル人の町を襲って分捕り物を手に入れてイスラエル人に嫌われるようなことをしていると見せかけて、アキシュの元で暮らせるように策を巡らすのです。
こうしてダビデは、サウル王から逃れつつ。定住して生活を始めます。
27章で驚くのは、二つの数字です。
この2節にある「六百人の者を連れて」と、7節の「一年四か月」です。
かなり長い間、サウル王から逃れて生活をしていたことに驚きます。
また、イスラエルの王であるサウル王から追われている身であるダビデに従う人たちが六百人もいたことです。
ダビデが狙われているのは冤罪であり、サウルの嫉みから始まったことですが、それでも王に追われる身です。
国家の反逆人とでもいうべき人を慕い、イスラエルの治める地を逃れて、長い年月を一緒にする人がこんなにも大勢いるのです。
サウル王が信頼されていないことと、追われる身であってもダビデを信頼する人がいること。
ダビデが、その六百人を大切にしていること。
これらのことは、この期間を忍耐して過ごした後、良い実となって、ダビデが人々に慕われる王となっていいくのです。
サウル王とのことは簡単には解決できません。方法も難しく時間も掛かるのです。
しかし、主に信頼して歩み続けるなら、人々の信頼も得て、その生活も守られるのです。
たった一人で逃げ出したダビデに、既に六百人の仲間がいることに心を留めたい。
主は、一つひとつのことを備え、必要な恵みをこうして与えてくださっているのです。
私たちも困難な状況でも、主が守り恵みを与えてくださることに目を留めて主のことばに従い通したい。
シャローム