「私とあなたが交わしたことばについては、主が私とあなたの間の永遠の証人です。」」 サムエル記 第一 20章23節

ヨナタンは、父サウル王からダビデを守ろうとします。
それは17節にある通り「ヨナタンは、自分を愛するほどにダビデを愛していたからである。」 なのです。
ヨナタンは、自分がダビデを退けて亡き者にして、次の王位に就きたいと望むような人ではないのです。
ヨナタンは主を信じており、ダビデが主に愛されていることも知っています。
そしてなによりも、ともに二人は主を信じて、主に従う信仰者でした。
その上、ヨナタンはダビデをただの隣人、友人とは考えていません。
自分を愛するほどにダビデを愛していました。
それは自分を大切にするのと同じようにダビデのことも大切にするということです。

父サウル王の命令に背くことになっても、ダビデを愛して、ダビデを助けるために、ヨナタンは力を注ぐのです。
そして、ここでヨナタンはダビデとことばを交わし、約束を結びます。
ダビデを助けて守るという約束です。

この場での「口約束」です。
でもそのことばは、主の前に出したことばであり、約束なのです。
主の前に破られることは決してないのだと、ヨナタンは語るのです。
同じ主を信じるダビデも、このヨナタンのことばに安心をし励まされます。
命を狙わないと語りながら、すぐその後でダビデを殺そうと動き出すサウルとは全く別です。

私たちは、誰が見ていなくても、聞いていなくても、主がおられることをいつも心に留めて、自分の唇に上ることばを吟味し、守る者でいたい。
主は、真実で愛の方ですから、私たちもそれに倣います。

シャローム