「サムエルが引き返して行こうとしたとき、サウルが彼の上着の裾をつかんだので、上着は裂けた。」 サムエル記 第一 15章27節
サウルがアマレク人と戦い、これを打った時に、サウルは彼らの肥えた羊や良い牛を惜しんでこれを聖絶しないで自分のものとしました。
祭司サムエルは、主に命じられてそのことを厳しく断罪します。
その時、主はサウルの行いは「主の御声に聞き従わず、分捕り物に飛びかかり」と、その行為を象徴的なことばで告げました。
ここ27節でも、サウルはサムエルを引き止めたいと必死に彼の上着をつかみますが、その結果、上着は避けます。
続く28節では、この行為を象徴的に捉えて、サウルの王国はやがてこのように引き裂かれると語ります。
サウルが、初めに民を導いてアマレク人とその持ち物を聖絶しなかったことが悪の始まりでした。
サウルは、必死にサムエルを引き止めますが、その前に必死になって民を導き、主の御声に聞き従って、聖絶をおこなうべきだったのです。
上着が裂けると言う象徴的な形で、この先の歩みが示されていることが興味深いです。
私たちが必死に手を伸ばすべきは、主の御声を聞くことであり、主の恵みを漏らさないようにすることです。
私たちが心から望むならば、主の御声と恵みが引き裂かれて失われてしまうことはないのです。
主は、惜しみなく豊かに与えてくださる方です。
御声を聞き、その御声に聞き従うことに必死に心を向けたい朝です。
シャローム