「私の神よ。どうか私がこの民のためにしたすべてのことを覚えて、私をいつくしんでください。」ネヘミヤ記 5章19節 (2017新改訳)
エルサレムに赴任した当初からネヘミヤは、自分への総督の手当てを要求しなかったと、告白します。
そしてこの時、貧しい人々が娘を奴隷に売らなければならない状況になっていることを聞いて、激しく怒り、同胞ユダヤ人の有力者、代表者たちを、公の場で責めたのです。
そして彼らに、神の前で、もう貧しい人々を苦しめないことを誓わせたのです。
ネヘミヤは正しい事を行ない、自分の利益を求めることもしませんでした。
城壁の再建工事を完成させること、人々の主への信仰を再建して立ち帰らせることに力を注ぎました。
それは主を信じ主を愛する行動でした。
その心からすべてが始まり広がっていたのです。
そしてそのネヘミヤは主に祈ります。
主にいつくしんでくださいと、祈るのです。
これがネヘミヤの願いです、望みです。
金銀や人々からの称賛ではなく、主がネヘミヤをいつくしんでくださることを、望んでいます。
そのために行動します。
そしてネヘミヤの凄いところは、そのように願い祈る時に「私がしたすべてのことを覚えてください」と、主に祈れることです。
主の前に隠さなければならないようなことは何一つないのです。
すべてをご存知である全能の神の前に、自分からすべてを見て、すべてを覚えてください。そしていつくしんでくださいと祈れるのです。
隠さなければならないこと、隠したい恥ずべき思い。
そんなものはないのです。もちろんそこに、失敗や弱さも含めていることでしょう。
しかし隣人であるエルサレムの人々のためにしたすべてのことを主に覚えていただいた上で、いつくしんでくださいと祈るのです。
私たちも、主に向かって、私をいつくしんでくださいと、祈る毎日を過ごしましょう。
シャローム