「悲しんでいるようでも、いつも喜んでおり、貧しいようでも、多くの人を富ませ、何も持っていないようでも、すべてのものを持っています。」 コリント人への手紙 第二 6章10節

この6章でパウロは、相反する2つの内容を並べて語り、パウロが主イエスから受け取っているものが、どれほど素晴らしいものなのかを強調して教えます。
そして、パウロが大いに喜んでいるものを、コリントの教会の人たちも受け取っていることを思い起こさせるのです。

パウロは、10節で「悲しんで」「喜んで」と並べて、次には「貧しいようで」「多くの人を富ませ」と、どれほど受け取っている恵が素晴らしいか訴えた後で、次に結びの言葉を語ります。
「何も持っていないようで」「すべてのものを持っています」

すべてのものとは、地上にある他のすべてのものよりも優っていて、一番優れているものです。
それはイエス様の福音です。イエス・キリストを信じたことです。
ペテロはエルサレムの宮で「金銀は私にはない。しかし、私にあるものをあげよう」と、語り歩くことができなかった人を歩かせ、神を賛美する人へと導き変えました。

福音を聞いて信じた人は、他の何よろも勝る価値のある唯一の宝を持っているのです。
ですから、その人からは喜びは失せることはなく、貧しいようで豊かであり、乏しくなることがないのです。
福音を持っており、聖霊様が、その人の、私の、内側に住んでいるからです。
なくならない宝、失望しない喜びがいつもあるのです。

シャローム