「アポロとは何なのでしょう。パウロとは何なのでしょう。あなたがたが信じるために用いられた奉仕者であって、主がそれぞれに与えられたとおりのことをしたのです。」 コリント人への手紙 第一 3章5節
コリントの教会の人たちは、自分が好ましいと思う使徒を支持していて、その結果、教会の中で互いに競うようなことになっていました。
それはよいことではありませんでした。
パウロは、その問題を解決しようと手紙を書き始めます。
ここでは、使徒の内の誰かが、他の使徒よりも優れているということはないのだと教えます。
それも主の視点で教えます。
アポロもパウロも、主に召し出されて主の使徒となりました。
その点にはもちろん、優劣はありません。
召された使徒たちの間にも優劣はないのです。
彼らは、主に召されて、主の使命に生きているのです。その使命に力を尽くしています。
それは使徒ではない教会の信仰者も、同じなのです。
主に愛されて、召されて、信仰者となりました。
みんな愛されている者として、ここにいます。
使徒とは違う使命が与えられています。大切で貴重な使命です。
もう一つ、大切なことがここに示されています。
「何なのでしょう」
何者だというのでしょうと、教会の兄弟姉妹に問いかけます。
その答えは明白です。
主イエスを救い主と信じて、主に従うしもべです。
そのことを喜び、毎日を与えられた使命に生きる者です。
ですから比較などする必要がありません。誰かに対して誇る必要もありません。
同じ、一人の主に仕える同労者であり家族、兄弟姉妹なのです。
それを忘れてしまったら、使命に喜び生きることができません。
パウロは、そのことを教えるのです。
シャローム