「そして、私のことばと私の宣教は、説得力のある知恵のことばによるものではなく、御霊と御力の現れによるものでした。」 コリント人への手紙 第一 2章4節

パウロは、各地でイエス・キリストが救い主であることを語り、証しをして、人々がイエス様を信じるように宣教の働きを続けました。
そうして福音を語り証しをする時には、パウロは律法についての深い理解や洞察を用いて、イエスが救い主であると、人々を説得しようとはしなかったのです。
パウロほど、モーセの律法に通じている人はいませんでした。
律法を人々に教える資格もありました。

けれどもパウロは、自分の能力や律法に関する知恵で、人々に語ることを望みませんでした。
パウロの生き方のすべてを用いて、聖霊である神様が導いて語らせてくださる言葉と証しでもって人々の間で活動したのです。
パウロを通して人々が見て知ることは、パウロの律法の知識ではなく、パウロを通して、聖霊様が現れていることでした。
パウロを見るのではなく、見えないはずの聖霊様を見るようにして、福音を信じることができるようにパウロは望んでいたのです。

パウロが知恵ある人に見えるのではなく、むしろ、パウロがまるで愚かな人のように見えるところに聖霊様が見えるのが良いのです。
私たちも自分がよく見えるように活動するのではなく、私の足りなさ、私の愚かさの内に愛の神様が働かれているのが見えるような生き方をして証しをしていきたい。

シャローム