「彼は高き所、丘の上、青々と茂るあらゆる木の下で、いけにえを献げ、犠牲を供えた。」 歴代誌 第二 28章4節

アハズ王は、主の前に悪を行いました。
その悪、その罪を、アハズは、隠れて行うのではなく、人々の前で行ったのです。
「青々と茂るあらゆる木の下で」とは、罪を隠れて行うのではなく見られていることを恥じることもなく、行っていたことを示します。
そして「あらゆる」とありますから、一度だけでなく、繰り返して罪を重ね。他の場所でも行っていたのだと分かります。

「いけにえを献げ」「犠牲を供えた」というのは、別のことを指すというのではなく、神ではない偶像の神々に、自分から供物を献げて礼拝したことを、強調する表現です。
このことからアハズが、強く偶像の神々を慕っていたことが分かります。

恥じることもなく偶像を慕い、偶像の神々の力を求めてる様子が、ここにはあります。
アハズの心は神から離れ、アハズの生きる日々において神を捨て去っていることを示すのです。
神が愛してくださっているイスラエルの民の代表者である王としては、まったくその使命を果たしていない悪王なのです。

アハズは、国を治めることと、問題を解決するためにイスラエルの真の神に信頼して、助けを求めるのではなく、自分が慕う神々の力を求めます。
それは周辺の国々の持つ力強さに憧れているということでもあります。
周辺の国がどうであれ、自分の周りにいる人たちが、何に助けを求めたとして、そのことに惑わされないでいたい。
私は、いつでも主だけを信じて、主を礼拝し、どのような困難な時にも主の助けを待つということを身に付けたい。

シャローム