「剣を逃れた者よ、行け。立ち止まるな。 遠くから主を思い出せ。 エルサレムを心に思い浮かべよ。」エレミヤ書 51章50節
バビロン帝国が滅ぼされて行くことが語られます。
バビロンを打ち破るのはペルシヤですが、それはペルシャが主の剣として用いられるということです。
同時に、バビロンの滅亡は、バビロンに捕囚として移されていたイスラエル人の解放へと繋がっています。
バビロンへの滅びの宣告は、イスラエルへの解放の恵みです。
捕囚の身は、敵国で守られて生きてきたという面があったのです。
主は、イスラエルに語られます。
忘れるな思い出せと、語ります。
エルサレムから遠く離れた地においても、主を慕い、主を求めよと、語ります。
「行け」とは、故郷エルサレムへ帰れとの勧めです。
立ち止まらずに、力強く帰って行けとのことばなのです。
遠くバビロンの地においても、主を、自分の近くに思い浮かべて、帰国を望めとの勧めです。
それは主の恵みが注がれることを期待して待てとの勧めです。
バビロンの剣、ペルシャの剣を逃れた者は、主の恵みを受け取っているのです。
心に思い浮かべることをするならば、実際に帰国するのはもう、近い日のことなのです。
私たちも、苦難の中でこそ、主に信頼して、主の恵みを期待する者でいたい。
シャローム