「「彼らの目の前には、神に対する恐れがない。」」 ローマ人への手紙 3章18節

ここは詩篇36篇の引用です。
パウロは、ここ3章で他にも詩篇14篇を引用して説明、説得をします。
旧約聖書の時代から、神を知っているはずのユダヤ人の中にも「神はいない」と心の中でつぶやく人たちがいたことを、パウロは指摘します。
そののような人たちは、皆そろって神の前に悪をおこないます。
神はいないと思っているので、神に対する恐れがないのです。
ですから、彼らは律法を守っているようで、実は何一つ正しくおこなっていないのです。

神を恐れない人は、神の律法を心から信じて受け取り、それを守ることはありません。
信じていたとしても、守り切ることができないのが、ユダヤ人であり、ユダヤ人以外も同じであることを、パウロは指摘しつつ、その先に神の恵があることを示します。
信仰による義。
恵によって神から与えられる義。

それがどれほど素晴らしいものであるのかを知ることができる人は、神を恐れる人です。
神の存在を信じていなければ、神を恐れることはなく。
神から恵が与えられることも、深く受け止めることも、その恵の大きさを感謝することがありません。

神を恐れることが、神の恵みを知り、神を本当に信じて、日々を生きることができるのです。
私の目の前に神の存在を認め、神を恐れて、今、この時を生きているのかを、自分の中に探っていきたい。

シャローム