「夜が空けると、ユダヤ人たちは徒党を組み、パウロを殺すまで食べたり飲んだりしない、と呪いをかけて誓った。」使徒の働き 23章12節
このユダヤ人と言うのは、たんにユダヤの出身者ということではありません。
出エジプトの恵みを与え、契約を結んでくださった主を信じるユダヤ人と言うことです。
この人たちがパウロを憎んでいます。パウロの語る救い主イエスを信じません。
そして、6節でパウロの語った「死者の復活」に関してパリサイ人とサドカイ人とは、信じるところが違い、より一層パウロの存在が邪魔だと考えたのです。
彼らは、パウロを殺すことを企てます。
「徒党を組み」とは、陰謀を巡らしという訳も可能な表現です。
神、主を信じる人たちが40人も企てに加わり、人を殺そうと言うのです。
いったい、何を信じていると、自分たちと違う意見、信仰を証しした人を陰謀を巡らしてまで、排除し、殺そうと考えるのでしょうか。
断食して、呪い(祈ってまで)、強く憎むのでしょうか。
この人たちは、主を信じているのでは無く、自分が信じたい神を作っているだけです。
そこに真の神、主を証しするパウロが現れたので、憎むのです。
自分の思いだけを通したいのです。
しかし、人を憎み、徒党を組む人に、神さまの祝福や平安が与えられることはありません。
この人たちは、いつの間にか、神を信じる人から神に敵対する人になったのです。
私たちは、強い祈り心を持って、何を主に祈り求めて歩むのかを、よく吟味したい。
自分の勝手な願いを祈ることがないように。
シャローム