「しかし、主はアナニアに言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子らの前に運ぶ、わたしの選びの器です。」 使徒の働き 9章15節

教会を、そしてそこに集うイエス様を信じる人たちを、激しく迫害していたのがサウロです。
ここで主が「あの人」と呼んでいるのがサウロのことです。
そのサウロは、この時、主に打たれて目が見えなくなっています。
そのサウロを癒すために、彼を訪ねて祈るようにと、主は、主の信仰者であるアナニヤに命じたのです。
敵、迫害して来る人を助けよとの命令です。厳しい命令です。

しかし、聞くべきは「わたしの選びの器です」との、主のことばです。
主は、主を迫害するサウロを、主の福音宣教の器として用いるというのです。
主のご計画と選びは、不思議です。
主は、主に敵対する人、主を憎む人さえも愛して選びだして、次に、主の器として用いるのです。
一番激しく主の教会と信仰者を迫害してきたサウロは、この後、使徒となり、福音を伝える人になります。
そして最後は殉教するところまで、主に従い通します。
その初めは主の選びです。主からの選びに答えて、主の愛を受け取る人は幸いです。

シャローム