「さて、サタンがイスラエルに向かって立ち上がり、イスラエルの人口を数えるように、ダビデをそそのかした。」 歴代誌 第一 21章1節

21章でダビデは罪を犯します。
隣人を傷つけるとか財産を奪うとか、嘘を語るとかではないのです。
ダビデ王に仕える国の人々の人口を数えるように、彼に仕える部下に命じたのです。
一見すると、なんのこともない命令のようです。
しかし、これは主だけに信頼して、主の祝福を喜びという姿勢から離れて、自分の力を誇り、それを測り喜ぼうとする行為なのです。
主の導きと満たしが、今、ダビデにあることを忘れてしまったようです。

ほんの少しの欲望が、ダビデの心に隙、ひび割れを生んだのかも知れません。

素晴らしい働きを主の前に行い、主に従っているダビデにも、このようなことが起きるのです。
そこにサタンが働きます。
「そそのかした」とあります。
恐ろしい言葉です。
サタンが無理やりにダビデを動かし、主に逆らわせたのではないのです。
ほんの少し、ダビデの心を揺らして、そそのかして、主に背くようにしたのです。

ダビデでさえ、このような弱さを持っていることを、今朝は覚えたい。
私たちは、弱いのだということ、主を一番にしているはずが、いつの間にか自分を一番にして誇りたくなったりするのだということを、しっかり覚えたい。

今日は、クリスマス礼拝の日曜日です。
弱く、小さな私のために、救い主イエスは、天を離れ、神のありようさえも捨てて、人となり、私のところに来てくださったのです。
主イエスの愛を、もう一度しっかりと、深く、さらに深く味わうクリスマスの礼拝の日としたい。

シャローム