「そして、あなたの民イスラエルを、とこしえまでもあなたの民とされました。主よ、あなたは彼らの神となられました。」 歴代誌 第一 17章22節

ダビデが、主のために主の宮、神殿を建てようと考えた時、主は、それを望まれませんでした。
拒んだというのではないのです。
主は、ダビデとイスラエルの人々が、主のために立派な神殿を建設することよりも、主のことばに誠実に聞き従うことを喜ばれるのです。
そして、主がいつも先に恵をイスラエルの人々に与えてくださるのです。

その根本は、イスラエルの人々を、ご自分の民と呼び、イスラエルの子らの神と呼ばれることを望まれました。
イスラエルの民は決して立派な民ではなく、欠けがあり、何度も主に背いてしまうような存在です。
それでも主は、ご自分が選ばれて召し出したイスラエルの民を、ご自分の民とされたのです。
欠けも失敗もすべてを受け止めて、見捨てることなく導いてくださるのです。

立派な神殿で主を礼拝するのではなく、主のことばに真摯に向き合い、主のことばに従う人を喜ばれる主です。
私たちは、主の民であり、主のことばに従うしもべです。
主に私の民と呼んでいただけることを喜び、主の宮としてのこの身をふさわしく祈りのうちに整えたい。
立派な神殿に行かなくても、主を心から信じて従うならば、主はそこに臨在くださるのです。

シャローム