「あなたについても、あなたとの契約の血のゆえに、わたしはあなたの捕らわれ人を、水のない穴から解き放つ。」ゼカリヤ書 9章11節

9章は、終末の日に主の目が注がれて行くことを示します。
主の目は、罪人にはさばきの目です。
しかし、主を信じて罪を悔い改めた人には、救いの目となります。

9節には、新約の時代にイエス様が雌ろばに乗ってエルサレムに入城されることが預言されています。
これはさばきではなく、解放と回復の時であることを示しています。
そしてここ11節も解放の預言です。

「あなた」とは、南ユダではなく北イスラエルのことです。
南、北の両者が終末には解放されていくのです。
「水のない穴」とは、水が涸れた井戸のことです。
この井戸は、囚人を監禁する時に使われました。
捕囚の民となって捕らわれていたことと、罪に捕らわれていた私たちの姿を示します。

「あなたとの契約」とは、主がアブラハムと結んでくださった契約のことだと思われます。
かつて主が、恵みをもってアブラハムに与えてくださった契約を、主は守ってくださり、終末の日に北と南、そして私たち、主を信じる者を、すべての苦しみから解放してくださるのです。

あなた、あなた、あなたと、繰り返して主は私を大切な人として見てくださり、恵みを注いでくださるのだと、分かるここ11節です。

シャローム