「六人の子がヘブロンで生まれた。ダビデはそこで七年六か月王であり、エルサレムで三十三年間王であった。」 歴代誌 第一 3章4節

2章から続けて系図が記される中で、ここ4節に「王」ということばが登場します。
ダビデが最初に王として即位したヘブロンの町の名前とともに記されます。
そして続けて、エルサレムに移って王として、主に仕えた期間が記されます。

確かにダビデは王なのですから、この記述には何の誤りもありません。
しかし、イスラエルが王制となった最初の王はベニヤミン族のサウルでした。
サウルの名前が登場する前に、ベニヤミン族の系図の紹介の前に、ユダ族とダビデ王が紹介されるのです。

これはすべて、ダビデが主の目にかなった王であったからです。
王として紹介されていますけれど、主を信じる信仰者として、12部族の中で、最初の需要な人として、その名前が示されているのです。

「王の王」である主なる神様の前に、誠実に仕えた王である信仰者として、ダビデが最初に登場するのです。
もちろん、ダビデも王に即位した後で罪を犯したこともありますし、失敗もありました。
しかし、あわれみ深い主は、主の前に真摯に悔い改めて、主のみを信じる人を見捨てない。
それどころか、悔い改めた人には大きな祝福を与えてくださる方です。
ダビデの名が、こうして主に愛されている人の名として上げられていることに心を留めたい。
そして主の愛を覚えたい。

シャローム