「ユダの子はエル、オナン、シェラ。この三人は、カナンの女シュアの娘から彼に生まれた。しかし、長子エルは主の目に悪しき者であったので、主が彼を殺された。」 歴代誌 第一 2章3節
系図が続きます。
1節の最初に「イスラエルの子は次のとおりである」と記されます。
そして長子のルベンの名前が上がり、続く兄弟の名前が記されるのです。
ところが、3節になると、一番年長者のルベンではなく、ユダの名前が上げられて、ユダの系図が記されます。
それも3章と4章に渡るのです。
長子のルベンは、5章になってようやく登場しますが、最初のその罪が示されるのです。
そして契約の長子の権利を失ったと記されます。
この2つのことから、分かることがあります。
このイスラエルの系図は、誰が何人の子どもを産んだのかをすべて記すことが目的ではないのです。
主のことばに従ったイスラエルの子としての系図が示されるのです。
そして、契約がどのよいうにしてつながっていくのかを示します。
主のことばを聞くことが大切なのです。
ですから、大切なユダ族を最初に記し、多くのページを当てるのです。
ここでもユダの息子の罪は暴かれていて、決して隠しません。
そして記されているすべての子どもたちは、主に愛されている子どもです。
ここにはダビデの家系となっていくボアズでさえ、他の子どもと同じようにさらりとその名前が記されるのみです。
ボアズを特に細かく記しません。
どこまでも主の恵みが契約の子にあることを示す書き方です。
主の恵みとあわれみを覚えること。
主の前に悔い改めることができているのかが問われているのです。
信仰のイスラエル、新約のイスラエルと呼べる私たちの名前は、主の示される系図にどのように記されていくのでしょうか。
シャローム