「私たちは、彼らと別れて船出した。コスに直航し、翌日ロドスに着き、そこからパタラに渡った。」使徒の働き 21章1節 (2017新改訳)
聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、使徒の働きです。
著者はルカの福音書を執筆したルカです。
ローマの高官であったテオフィロさんに向けて書かれた形で始まります。
ルカの福音書からの続きとして、読むことができます。
そにように読むことで、これまでユダヤの律法、旧約聖書の39巻にはなじみのなかった外国人たちが、イエス様の福音を理解し、神の国の真理を知って、信仰者と変えられて行くための大切な書です。
歴史書であり、旅行記(宣教旅行)でもあり、宣教報告の詳細な記録でもあります。
そして一番大切なのは、イエス様が天に帰られた後で、イエス様の代わりに地上にと来てくださった聖霊なる神さまの働きを記す書です。
聖霊様が働かれ、聖霊様の導きと助けを受けて、使徒たちがイエス様の福音を語り、イエス様の愛を各地に届けたことを、教えてくれる書です。
その働きの先の一つが、私のところに届き、私は福音を聞いて信じることができたのです。
「使徒の働き」は聖霊の働きの書であって、私にまで繋がっています。
選びました21章の冒頭です。ここでルカは「私たちは」と、書き始めています。
そしてルカが、活き活きと、そして確かにパウロと一緒に宣教旅行に同行し、その働きを助けて仕え、この書を記したのだと分かります。
自室で机上だけで記した使徒の働きではなく、地中海地域を飛び回り、危険も経験しながら、神さまが私たちに語りかけてくださっていることを生の声として届けてくれたのです。
ここにある地名は、単なる町の名前ではありません。
イエス様が、その町、この村と巡られたように、この時も神さまはルカたちを用いて、あらゆる町、村の人たちを神さまの元へ招いていることを示しているのです。
ルカたちは船出しました。
私たちは、みことばを読んで出発し、今日もイエス様の愛に倣い、信仰者として旅をしたいものです。
住んでいる町の中で良いのです。家庭で、職場で、イエス様とともに「私たちは」歩むのです。
イエス様と一緒に歩んでいることを自覚し、喜ぶことが、私の宣教の旅の一歩です。
シャローム