「アブラハムはイサクを生んだ。イサクの子は、エサウ、イスラエル。」 歴代誌 第一 1章34節
今日から、歴代誌を読みます。
王の歴史を記すことから歴代誌と呼ばれます。
最初から系図が延々と記されて、名前が記されるだけだと読むならば、無味乾燥の書簡となってしまいますが、この書も神の生けることばなのです。
ですから、丁寧によく読む必要がありますし、そうすることで恵みを受け取ることになります。
1章に記される手いる系図、その名前に、既に歴代誌の特徴があります。
1つは、イスラエルの王、イスラエルの民の先祖として、神が創世記の最初に創造されたアダムにまで遡って系図としていることです。
アブラハムから始まる系図ではなく、さらにアダムにまで遡るのです。
本書を最初に読んだ、聞いたイスラエルの民は喜んだことでしょう。
自分たちがアダムから続く、正当な神の民であると、その恵みを感謝したことでしょう。
もう一つは、系図とはいえ、すべてを平等に均等に記しているのではありません。
神の契約の民の姿を教えてくれます。
ここ34節には、イサクの子どもとしてエサウとイスラエルの名前があります。
ヤコブとは記さないでイスラエルと記しているのは、まさに契約の子、主が兄のエサウではなく、弟とを選び、イスラエルと呼んだことを強調しているのです。
神が選んでくださった。神が召してくださったことを誇ってはいけないのです。
取るに足りないはずの私が神の愛とあわれみによって、召し出されて、礼拝の民になっていることを感謝するのが、この系図から受け取るべき恵みです。
エサウとヤコブを並べるのではなく、エサウとイスラエルと並べることに主の選びをあわれみを覚えます。
私たちも今、この系図に新訳のイスラエルの民として繋がっていることを感謝して、謙遜になって主を礼拝したい。
シャローム