「彼らは黙っていた。それで、イエスはその人を抱いて癒やし、帰された。」 ルカの福音書 14章4節
イエス様が、パリサイ派の指導者の家での食卓についていた時、そこには水腫をわずらっている人もいました。
パリサイ人たちは、この病に苦しむ人をイエス様がどのように扱うのかを見ていました。
それはイエス様が律法に反することをするのではないか、この人にどのように接するかで、イエス様を非難し、攻撃する機会を得ようという思いからです。
言って仕舞えば、病の人を自分たちの利益のため、策略のために利用しようとする思いです。
愛のない心のなせる行為です。
本当は、病の人とは一緒に食卓につくのも嫌だというのが彼らの本心です。
イエス様は彼らの計略など初めから知っておられます。
しかし、愛のない人たちに対してイエス様は、どこまでも愛を表して教えます。
病に苦しむ人を抱くのは、その人を丸ごと愛していることを表しています。
その人の存在をそのまま愛してくださっているのです。
病に苦しむ人を放っておくだけでなく、利用する愛のないパリサイ人。
非難されることなど知った上で、この人を愛して抱くイエス様。
そしてイエス様は、病を癒した上で、この人を帰しました。
居るべきところへ、健康と平安を与えて帰してくださったのです。
私たちには、病を癒す力はありません。
けれども、その人の存在を受け入れて、愛することはできます。
愛して行動することはできます。
愛のない人にならないで、イエス様の行動、足跡に倣っていきたい。
シャローム