「私の心の奥にまで悪しき者の背きのことばが届く。彼の目の前には神に対する恐れがない。」 詩篇 36篇1節
心の奥まで悪き者のことばが届くとは、詩人の心をひどく傷つけると言うことです。
身体の怪我で言うならば、かすり傷ではなく、深く切り刻まれるようなひどい傷を負う、そんな悪き者の悪が行われていると言うことです。
悪き者が、そのような行為を行うのは、彼がただ悪い人間だと言うことではありません。
彼が、平然とそのような悪を行うのは、彼の心に神への信仰がなく、神を恐れることがないからです。
神を恐れない人は、正しいことを求めようとしません。
その人の心から出て来ることばは愛がなく、良いものが一つとしてありません。
そして、その人は隣人を傷つけることに躊躇がありません。
ですから、いくらでも、何度でも悪を行います。
しかし、それは自分で自分の頭の上にさばきの火種を積んで行くことです。
隣人の心の奥まで届くような、神に背くことばと行為は、そのままさばきの日に彼を芯から引き裂き、粉々にしていくことになります。
神を恐れることは知恵を身につけて、神の愛を自分の中に育てていくことです。
神を恐れることは私たちが最初にすべきことであり、最大に大切にすべきことです。
神を恐れ、神を愛し、隣人を愛する者になっていきたい。
シャローム
