「エホヤダは王の子を連れ出し、王冠をかぶらせ、さとしの書を渡した。こうして人々は彼を王と宣言し、彼に油を注ぎ、手をたたいて「王様万歳」と叫んだ。」 列王記 第二 11章12節

主の前に悪を行ったアハズヤ王は死にましたが、その母アタルヤが、まだ力を振るっていました。
その時、アタルヤの虐殺から逃れた王の子を、祭司のエホヤダが王として立て、油を注ぎます。
民の前で、この王の子こそが次の正しい王であると宣言をして、アタルヤとの決別、なによりも、偶像崇拝から決別することを民に示すのです。

その時、エホヤダは「さとしの書」を王に渡します。
王冠をかぶらせるのは、もちろん王であることを示すものです。
しかし、大切なのは、この王が主に信頼して、主のことばに従うこと。
主に従って歩むことで、民と国を治めることを人々に示すと、同時に王にさとしの書を守り従うことを誓わせたのです。

王としての資質や努力、政策や行動力も大切になるでしょう。
しかし、一番大切なのは、主のことばに聞き従うことです。
ヤロブアムの道、偶像を愛して、偶像に従う道から完全に離れて生きること。
これこそが、王と私たち信仰者に必要で最も大切なものです。

その象徴として、決意を、さとしの書を手にしていくことで表すのです。
私たちも、日曜日だけではなく、平日の毎日も聖書を手にして、読み、主のことばを聞いて従うことを明らかにしていきましょう。
そしてもちろんその通りの毎日を歩みましょう。
あなたが今、大切に手にしているのはなんでしょうか。

シャローム