「ラバンは答えた。「われわれのところでは、上の娘より先に下の娘を嫁がせるようなことはしないのだ。」 創世記29章26節

叔父のラバンのところにたどり着くことができたヤコブは、ラバンのところに滞在し、仕えるようになります。
ラバンの二人の娘のうち、下の娘ラケルを愛したヤコブは彼女との結婚を望みます。
しかし、結婚式の日となった時、叔父ラバンはヤコブを欺き、上の娘レアを花嫁とします。
ヤコブの抗議に対して、ラバンが答えたのが26節です。
正しい理由も説明でもありません。
七年間ラバンに仕えたヤコブに対する酷い行為です。

しかし、これはヤコブが兄エサウと父イサクを騙したことと同じです。
謀る者は謀られるのです。

しかし、この結婚でレアはラケルより先に子どもを産みます。
やがてラケルも、主のあわれみよって子どもが与えられます。
こうして、アブラハムの子孫12部族が誕生していくのです。

ヤコブのラケルへの好意、叔父ラバンの悪意。
これらさえも主は良いものへと変えてくださって、ヤコブの家族を祝福して、増やしてくださるのです。
ヤコブはここでラバンに抗議するだけでなく、長い年月をラバンの元で仕えます。忍耐します。
主を一番にして仕えていくのです。
画策するのではなく、主を信じて仕えて行く時、主は最善のことをなして導いてくださる。
また、これらの出来事を通してヤコブの信仰が練られていきます。
主に誠実に仕えることを一番にしたい。

シャローム