「イスラエルの出ではない、ヒッタイト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の生き残りの民すべて、」 歴代誌 第二 8章7節
ソロモンは、主の宮を完璧に建てました。
そして賛美し歌う人を配置し、いけにえをささげます。
すべてを主のことばに従おうとします。
けれどもその一方で、ソロモンの近くには、彼を誘惑したりするようなことが存在しています。
11節には、エジプトの王ファラオの娘を妻としていたことが記されています。
主の宮、ダビデの町に住まわせることは避けたのですが、主を信じていないファラオの娘を妻として、自分のもっとも近いところに置いているのは、誘惑、罠になるのです。
また、ソロモン王国には、この時もまだ、イスラエル人ではない国の人々が住んでいます。
彼らはこれまで滅ぼし尽くされなかったのです。
現代の常識で、滅ぼすことの是非を問うことはできないでしょう。
しかし、この時この国では、主の前に純粋に、きよくあるべきでした。
主を信じない人々を自分たちの中から取り除く、徹底的な主への従順が必要だったのです。
しかし、ソロモンは、彼らを活用したり、国を豊かにすることを優先させたのです。
それはやがて、ソロモンを誘惑して、主だけを愛する生き方から、いつの間にか外れさせていくことになります。
ここに「ヒッタイト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人」の名前が明記されているのは、ソロモンの信仰の危うさを示しています。
私たちは、排除するのではなく、主だけを信じて従う毎日で、私の周りにある誘惑と戦うことを忘れないようにしたい。
信仰の戦いは、私の内側にあります。
シャローム