「イエスは言われた。「わたしは七回までとは言いません。七回を七十倍するまでです。」マタイの福音書 18章22節
興味深い数字が登場する18章です。
24節には「一万タラントの負債のある人」が登場します。
一万タラントは、現代の金額に換算すれば、国家予算並の金額ですから、この金額は到底返済できない金額ということです。
この負債のある人は、主君のあわれみによって、負債を免除されます。
自分では返し切れない負債を主君が赦すのです。
そんな到底できないとう数字が一万です。
22節は「七回を七十倍」です。
これはかけ算ではありません。
こちらも自分ではできるはずもない数字なのです。
友人が、自分に対して罪を犯した時に、それを七回赦すということは、七回も罪を犯されるという経験をするわけです。
その上で、その友人を七回赦すことも、簡単にできることではありません。
いや、むしろできない。
それならば七回を七十倍など、到底できるはずもありません。
イエス様は、私たちに自分では赦すことができないのだと、教えるのです。
そしてその不可能なことを主は私にしてくださることを教えます。
私にはできない赦し、私には持ち得ないあわれみの心。
それが主イエスによって私に与えられています。
シャローム