「あなたのほかに天では私にだれがいるでしょう。地では私はだれをも望みません。」 詩篇 73篇25節

詩人が生きる時代に、悪しき者たちが栄えているのを見て憂いています。
彼らが、神を侮り、神などいないと口にすることを、苦い心で聞いています。
そして詩人は、そのような状況の中で、自分の心が彼らを妬むことを知ります。

しかし、詩人は主により頼み、主が慰め、主が良くしてくださることを信じるのです。
悪しき者が、どれほど栄えたとしても、それは地上での人生のわずかな時間に過ぎないことを知っているのです。
神、主の前には、永遠の時があります。
神と共に生きる時のことに心を向けて、それを信仰者は望まなければいけないのです。

詩人は、それができる人でした。
悪しき人たちが栄えようとも、自分はそのようなことを望まないのです。
詩人は、地上に生きる期間、神、主以外のものに助けを求めません。
主と共に生きることを望みます。
主が、地上でも詩人をしっかりと支えていてくださることを信じています。
そして、やがて詩人も地上での生涯を終えます、しかし、今この時も、最後の時も主が詩人と共にいてくれるので、詩人は自分は豊かに生きていると確信できるのです。
苦しみや憂いが多く、詩人に迫ってきても、主と共に生きる豊かさ、主が詩人を引き上げてくださっている喜びは失われないのです。

そして、かの日に天の御国において、神と共に生きることを喜びとして、望みます。
そこには詩人を悩ませる悪しき人は一人としていないのです。
詩人は苦しみの中でも、それを遥か遠くに望みつつ、今をしっかりと生きるのです。
主が共にいてくださることが、詩人の力であり、喜び平安となっています。

シャローム