「主に向かって歌い、主をほめたたえよ。 主が貧しい者のいのちを、 悪を行う者どもの手から救い出されたからだ。」エレミヤ書 20章13節
主のことばを預言したエレミヤは苦しめられ、足かせでつながれます。
人々が主の厳しいことば、真実のことばを聞きたくないからです。人々は、自分に都合の良いことばを聞きたいのです。
その結果、苦しめられても真実のことばを語らずにはいられないエレミヤは苦しめられるのです。
エレミヤは苦しみの中から、主に祈ります。
7節から12節は、エレミヤを苦しめる敵、主に背く敵への復讐を求める祈りです。
その復讐は、主によって行われる正しいさばきと言うことです。
しかし、その復讐を求める祈りも12節で終わります。
エレミヤは、最後には13節で、主をほめたたえて終わるのです。
主を心から信じる者は、復讐を求める祈りだけを祈ることなどできないのです。
主に心を向けて、切に祈る時、そのことばは賛美のことばへと変わっていくのです。
主を信頼するからこそ復讐も主に任せることができるエレミヤは、復讐のことばだけを口に上らせてことばを終えることなどできないのです。
主の助けを確信し委ねるひとなのです。
その人は、主を賛美することをいつも忘れることはないからです。
苦しみの日の中でも、主をこうしてことばで賛美する人は、復讐や苦しみに捕らえられてしまうことがないのです。
この祈りに倣いたい。
シャローム