「わざわいだ。彼らはカインの道を行き、利益のためにバラムの迷いに陥り、コラのように背いて滅びます。」ユダの手紙 1章11節
ユダの手紙も、1章だけの短い手紙です。
自分を紹介するのに、最初に「イエス・キリストのしもべ」と、語るユダです。
続いて「ヤコブの兄弟」とも語ります。即ち、このユダというのは、地上でのヨセフ、マリアを父母に持つ、イエスの家族、兄弟でもある人物なのです。
しかし、ユダにとって、大切なことはイエス・キリストのしもべとして生きていることです。
御子であるイエスのことばに聞き従って生きている信仰者であり、主に従い通すしもべだと、自負しているのです。
その生き方が喜びでもあることを、最初に告白しています。
その上で、主を知りながら、その後、離れていった者たちのことを厳しく追求します。
終わりの日が近づいている中で、自分の利益だけを求めて、主を捨ててしまったコラ。
バラムの惑わされて、同胞のユダヤ人を裏切った人たち。
弟のアベルを憎み殺してしまったカイン。
このような人たちの後をついて行ってしまう人たちがいたのです。
彼らをユダは「わざわい」そのものと呼びます。
続く12節では、教会の愛の交わりに加わりながら、主に背く深い罪を持つ「しみ」のような人だと断じます。
とても厳しいことばを続けるのです。
それは自分だけの利益や楽しみのために生きることではなく、主を一番にして従う生き方が喜びだと実践しているユダだからです。
私たちも、自分が何者かと問われたならば「主イエス・キリストのしもべ」ですと、喜びとともに答える者でいたい。
そう言える喜びと感謝な日々を歩みたい。
礼拝の日曜日です。喜び、期待して主に礼拝を献げたい。
シャローム