「死ななかった者は腫物で打たれ、助けを求める町の叫びは天にまで上った。」サムエル記 第1 5章12節 (2017新改訳)

イスラエルの契約の箱を奪うことができたペリシテ人ですが、箱を置いたダゴンの神殿では、恐ろしいことが起きるのです。
ペリシテ人が信じるダゴンの像が、夜の間に倒れてしまったのです。
像はうつぶせとなり、まるでイスラエルの神、主にひれ伏しているようです。
像を戻しますが、次の日には、うつぶせに倒れるだけではなく、頭と両手が切り離されているのです。

その後、契約の箱は場所を移されますが、その町は、主の手によって恐慌が引き起こされ、腫物が人々にできるのです。
死の恐慌と腫物の恐怖。

人々は、助けを求めます。
しかし、真の神、主に立ち帰ることがありません。
天に届いた叫びとは、天の神、主に助けを求めたと言うことではなく、彼らの叫びがあまりにも大きく、遠く天にまで届くほどだと言うことです。

契約の箱を、戦争に利用しようとした罪人の代表のようなイスラエルの長老たち。
箱を奪い、勝利を楽しんだつもりが、真の神の御手で打たれて苦しみながらも、真の神、主に立ち帰ることのないペリシテの人たち。

助けを叫ぶならば、相手をしっかりと知って、信じて求めなければ意味がないでしょう。
そして、苦しみの原因を知り、悔い改めなければ、助けは来ないのです。
叫ぶだけでは、空中に声を発して、消え去るだけ。

私たちは、真の神、主を信じて、主に向かって叫びます。
そして罪を悔い改めて、主の前にひれ伏すことを、よしとするのです。
もう、その時には、私の叫びは天の主に届き、解決も恵みも注がれるのです。
シャローム