「アロンの衣服を脱がせ、それをその子エルアザルに着せよ。アロンは自分の民に加えられ、そこで死ぬ。」」 民数記 20章26節

アロンが死ぬ最後の時を記します。
アロンもモーセとともにメリバでの水のことで罪を犯して、神に栄光を帰さなかったため、約束の地カナンに入ることは許されませんでした。
ここホル山でアロンは死ぬますが、主に逆らったからといってさばかれるのではありません。

アロンの衣服とは、祭司が着る式服のことです。
それをアロンの子のエルアザルに着せよとの、主のことばは、アロンの職務をエルアザルが継ぐと言うことです。
祭司の大切な働きは、その子に受け継がれて、引き続き主に仕え、主の前に進み出る特別な恵みをいただくのです。
アロンへの主のあわれみが、エルアザルが祭司を引き継ぐという形で現されています。

そして、アロン自身は死にます。死んで、先に死んでいった家族と一緒になります。
一つの民として、再臨の時まで眠って待つのです。
死んで終わるのでもなく、主に逆らったからと捨てられるのでもありません。
先に死んでいった人とともに、主の御手の中にあるのです。

そして、人の最後の時は主が定められ、主が導かれるのです。
その最後の時も、主が最善の時とされた日です。

私たちは生きるのも死ぬのも主のために、主の前にあるのです。

シャローム